転職を重ねると、一般的には印象はあまり良くないものです。しかし方法によっては、自分のキャリアを積み重ねることになり、収入を増やすことが可能となります。
その手段は、ふたつあります。ひとつは、専門性を高めて希少価値の高い業務に携わることができるようにすることです。技術職やエンジニア、研究に関する仕事などが挙げられます。または、近年増えている金融工学に携わる仕事や、これから増えるとされる人工知能に関する技術を高めるなどがあります。ひとつの会社に留まっていると、吸収できることには限りが出てきます。業務内容や環境によるものですが、それを変えることによって、さらに高度な仕事に就けるようにするわけです。
ただしリスクとしては、その業種自体が衰退するようなことがあれば、せっかく高めたキャリアも無駄になってしまうということです。そこで、もうひとつは、これまでの経験を活かしつつも、異なる業種へ移ることです。業界にはそれぞれ特徴があり、課題も抱えるものです。例えば、エンジニアの場合、一般的にはコミュニケーションを取ることを苦手とするケースが多いものです。そのような業界では、卓越したコミュニケーション能力を持つ人材を必要とします。元々営業職に就いていた人が、エンジニアに転向するケースが多いのはそのためのようです。指導者としてのキャリアを期待されることになるからです。このように業種を変えることによって、次々と新たなスキルを身につけていけるようになります。